☆グレーコリー症候群(周期性好中球減少症) 
  グレーコリーに発生する先天性,遺伝性疾患であり,周期的な造血抑制が起こる。好中球数,
網赤血球数,血小板数が周期的に減少するが,血小板や赤血球に比べ好中球の寿命が短いために
好中球の周期的な減少が最も明 確に認められる。また数の異常だけではなく血小板や好中球の機能
異常も認められている。周期は11〜13日である。治療しない場合,通常感染により6ヶ月以内に死亡する。
 
     ☆脾腫  
  脾臓が何らかの原因で腫大し重量の増加した状態である。
   ◇原因
  病理発生的には下記の@炎症性,A過形成性,B充血性,C異常細胞あるいは異常物質の浸潤に
よるものに大別される。
   1,炎症性の脾腫
    1)可能性脾炎(腹部の外傷の貫入,異物の迷入,細菌性心内膜炎,敗血症,
       トキソプラズマ症,急性型犬伝染性肝炎)
    2)壊死性脾炎(脾臓の捻転,脾臓の腫瘍,急性型犬伝染性肝炎,サルモネラ症)
    3)好酸球性脾炎(好酸球性胃腸炎)
    4)リンパ形質細胞性脾炎(慢性型犬伝染性肝炎,慢性型エールリヒア症,
        子宮蓄膿症,ブルセラ症,ヘモバルトネラ症)
    5)肉芽腫性脾炎(ヒストプラズマ症,マイコバクテリウム症,リーシュマニア症)
    6)膿性肉芽腫性脾炎(ブラストミセス症,スポロトリクス症)
   2,過形成の脾腫
    1)細胞性心内膜炎
    2)ブルセラ症
    3)椎間板脊椎炎
    4)全身性エリテマトーデス
    5)溶血性疾患(自己免疫性溶血性貧血,ハインツ小体性溶血性貧血,
       ピルビン酸キナーゼ欠損症)
   3,充血性の脾腫
    1)薬剤(鎮静剤,抗痙攣剤,)
    2)門脈圧亢進症(肝硬変,びまん性肝疾患,慢性活動性肝炎)
    3)脾臓の捻転
    4)胃拡張‐胃捻転症候群
    5)うっ血性心不全
   4,浸潤性の脾腫
    1)腫瘍性(急性および慢性白血病,全身性肥満細胞腫,悪性組織球増多症,
       リンパ腫,多発性骨髄腫,転移性腫瘍)
    2)非腫瘍性(髄外造血,アミロイド‐シス)                     
 

           
  犬の診療最前線・interzoo より 

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